平成21年度会長指針 |
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同友クラブ会長 平出泰造 |
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「はじめに」
米国のサブプライムローン問題に端を発した金融経済危機は、予想をはるかに超えた大きさと広がりを持って世界中に伝わっていった。米国最大の保険会社「AIGグループ」、金融グループ「シティ」、自動車作業「ビッグ3」など世界規模を誇る企業が、同時に危機に瀕するという超異常事態に陥った。日本でもその影響を受け、「百年に一度の経済危機」であるというのも決してオーバーな表現ではないと思われる。しかし、現状を過度に悲観してばかりはいけない。よく企業経営では、「好況の時に危機が芽生え、不況の時にはチャンスが潜む」などと言われます。
苦難は幸福に至るための難関である〔標語カレンダーより〕
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「会の運営について」
昨年度、聖徳太子の「十七条憲法」の第一条に書いてあることば"和をもって貴しとなす″を運営指針にさせていただきました。先の見えない閉塞間のある経済状況の中、少しでも私たちが生活しているこの地域が活性化するためにも、それぞれ異なった個性、立場、主張であっても「同友相寄って」目的達成のため、会員の研修、会員相互の親睦を深め活動しなければなりません。さらにシナジー効果が得られるよう、各団体・行政とのパイプも広げながら人的ネットワークを強めて行きたいと思います。
参加してよかった、そしてもっと参加したくなるそんな活発な委員会活動をさらに支援します。以上の様な事から本年度も運営指針は「和をもって貴しとなす」とさせていただきます。
上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)う諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。
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「事業について」
同友クラブの基本は委員会であり、委員会活動が活発でなければ会の発展はありません。本年度、例会担当を若干変更させていただきました。総務委員会、研修員会、そして親睦委員会の皆様には何とぞ趣旨をご理解の上さらなる活発な委員会活動を行っていただきたいと思います。
本年開催すると36年目になる「知事を囲んでの合同新年会」、25年目の「健康診断」、「第24回関東選抜しもだて学童野球大会」。「第4回ちびっこお神輿体験ツアー」、「商工まつりへの参加」、これらの継続事業も昨年の指針で述べさせて頂きましたが、それぞれ始められた時期、目的、取り巻く環境等その当時とは大きく変わってきています。さらに現状認識を行い、その事業のレベルアップを図っていきたい。
「継続は力なり」といいますが、現状に満足していたらその事業は衰退していくでしょうし、メンバーにとってお荷物になっていくだけだと思います。そうならない為にも現在の社会状況を考え早急に対応していきたい。
現在会員数は、シニア、正会員合わせて115名です。市内にある諸団体のなかでも会員数では多いほうかもしれませんが、メンバーの年齢構成・経済状況等をみるとシニアへの移動、退会、スリーピングメンバーがこれから増えていくということも考えていかなければならない。会員減少は組織力の低下につながります。
本年度も引き続き全会員による全員拡大を行っていきたいと思います。
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『おわりに』
今年の干支は己丑(とちのうし)です。「丑」の文字は、大地の中に根を張っていく植物の姿をかたどった文字であり、ゆっくりと確実に物事が進んでいくことを示しているそうです。また己丑〔COW〕になぞられて言えば、Change〔変革〕が必要、その為にはOffense〔攻撃〕の姿勢、そして確固としたWill〔意思〕が必要です。2年後に50周年を迎える同友クラブ。その輝かしい半世紀の歴史に恥じぬよう、会の発展の為確固とした気持ち、攻撃の姿勢で変革していきます。本年度も粉骨砕身、誠心誠意頑張りますのでメンバーの皆様の変わらぬご支援、ご協力をお願いいたします。
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